こどもの矯正歯科治療【1期治療】
乳歯列期や混合歯列期に行う治療を指します。
全ての乳歯が永久歯に生え変わるまでの期間(12歳くらいまで)に、成長発育を誘導したり永久歯の交換や萌出を誘導したりします。
矯正歯科治療ではこの時期の治療を
【1期治療】と呼びます。
一般的には、1期治療の後に12歳臼歯が上下4本生えそろった段階で
【2期治療】に移行致します。
この時期の治療はタイミングが重要となります。
「早く始めれば良い」というわけではなく、歯並びの状況や顎の成長の程度、そしてお子様ご本人のご様子を診て、その方に合った適切な時期をご説明いたします。
詳しいことは初診相談でご説明いたしますので、是非一度ご相談ください。
こどもの矯正歯科治療で使用する装置
拡大装置
歯列の幅を側方に拡大する装置。交叉咬合や叢生、歯列の幅が狭い歯列の治療に適している。
可撤式(取り外し可能)と固定式のタイプがある。
ヘッドギア
上顎の成長抑制や上顎歯列の後方移動を目的とする装置。
成長期の上顎前突、いわゆる出っ歯のお子様の治療に適している。
フェイシャルマスク
上顎の前方への成長を促進する装置。
成長期の下顎前突、いわゆる受け口のお子様の治療に適している。
メタルブラケット・プラスチックブラケット
主に前歯部の改善のために使用する。他の装置と組み合わせて使用することが多い。
マウスピース型矯正装置
当院ではinvisalign 社製のマウスピースを使用。
→詳しくは
マウスピース型矯正装置へ
おとなの矯正歯科治療【2期治療】
永久歯列期に行う治療を指します。
全ての歯が永久歯に生え変わった12~13歳以降の治療で、歯の移動量が大きいという特徴があります。
矯正歯科治療ではこの時期の治療を
【2期治療】と呼びます。
1期治療で目標とする所まで治療が終了し、12歳臼歯が上下4本生え始めたお子様や、成人の方でこれから矯正歯科治療を始める方が対象となります。
成人の方で抜歯が必要か、非抜歯での治療が可能かについてはその方のお口の中の状況により異なりますので、詳しいことは初診相談でご説明いたします。
おとなの矯正歯科治療で使用する装置
メタルブラケット
金属製のブラケットなので丈夫で比較的安価である。
ただし目立ちやすく、金属アレルギーのある方には注意が必要。
プラスチックブラケット
目立ちにくい審美性の高いブラケット。
メタルブラケットと比較すると高価である。被せ物や詰め物をしている歯との相性はあまり良くない。
マウスピース型矯正装置
当院ではinvisalign社製のマウスピースを使用。
→詳しくは
マウスピース型矯正装置へ
初診相談
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歯並びや噛み合わせ、歯並びに影響する癖などについて診査します。
「矯正歯科治療は必要?」「治療の開始時期はいつがいい?」「どのような装置を使うの?」「痛みはあるの?」「治療費用はどのくらい?」などさまざまな質問に対してご説明いたします。 |
精密検査
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矯正歯科治療を希望される方は、レントゲン写真や口腔内写真、歯型をとります。
*マウスピース型矯正装置(invisalign)の場合には口腔内スキャナーでの撮影も行います。
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診断
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検査結果と治療計画をご説明します。治療の流れや使用する矯正装置、治療期間、矯正の治療費、患者さんにご協力頂きたいことなどを、未成年の方はご家族の方にも同席いただきご説明いたします。 |
矯正装置の装着
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矯正装置を付けたり、使用し始めます。装置の取り扱い方法や注意事項、歯磨きの仕方などについてご説明いたします。 |
矯正装置の調節
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通常1カ月に1度来院して頂き、装置を調節いたします。 |
保定装置の装着 |
矯正装置を外した後、歯を骨の中に安定させるために保定装置を使用します。外した翌月に来院した後は3~4カ月ごとの来院間隔になり、装置の調節などを行います。2期治療での保定期間は約2年間です。
*1期治療が一旦終了した方は、この保定期間中に永久歯への交換や咬合状態の経過観察をします。3~4カ月、長い場合は半年に一度の来院頻度となります。
*12歳臼歯が4本生えそろい、永久歯列完成した後、2期治療に進む場合は の精密検査から行います。 |